病院のご案内

中央放射線部

理念

  • 働く人たちのために、そして地域の人々のために信頼される医療を目指します。
  • 安全かつ良質な医療を提供できるように日々努力していきます。
  • 患者さんに誠実で妥協のない画像提供を目指します。

業務内容

当施設は1名の放射線科医師、10名の診療放射線技師、1名の事務員の計12名の職場です。病院を取り巻く環境は、新居浜市13万人都市の激戦区に在ります。その様な中、我々は、生き残りをかけて、早期診断、早期治療に役立つ様々な検査画像を、放射線科医師と緊密に連携し迅速かつ丁寧に提供しており、画像診断管理加算2の施設基準も取得しています。

また、「患者さんをお待たせしない!」をモットーに待ち時間・日数ゼロを目標にしています。
CT装置を更新し最新の画像提供もできるようになっています。我々は、これからもこれまで以上に、最新の医療技術を駆使して、地域住民の皆様のご期待に沿えるよう努力していきます。

一般撮影検査
コニカミノルタ製 フラットパネル
AeroDR

一般撮影部門では、胸部・腹部や全身の骨・乳房・歯科などのX線撮影写真(レントゲン写真)を撮影しています。一般撮影部門はCR撮影(Computed Radiography)による、すべてデジタル写真となっています。
また、平成27年2月より、最新型フラットパネルデジタルX線装置を導入しました。この装置はCR装置に比べ、より高画質で、フルオートマティックシステムにより検査時間の大幅な短縮が可能となりました。

透視検査
日立製 EXAVISTA 透視装置

X線透視検査とは、主に一般のレントゲン写真では写らない部位を、造影剤(※)と呼ばれるものを使用して、X線透視のもと目的の部位を確認しながらX線写真を撮影していく検査です。またX線透視は、さまざまな検査や処置の補助的役割としても用いられています。
※ 造影剤とはX線吸収の高いもので、X線写真上に白く写ります。 透視検査では主にバリウムと呼ばれるものを使用し、目的の管腔蔵器に対しバリウムと空気による二重造影を行うことにより、微細な構造を描出することができます。

CT検査
Canon社製
Aquilion praime SP

CTとはコンピュータ断層撮影(Computed Tomography)のことで、X線を照射してコンピュータを用いて体の断層像(輪切りの画像)を映し出す検査法です。その輪切りの画像をもとに、3D像、矢状断像(縦切りの画像)、冠状断像(横切りの画像)を作成することも可能です。CT検査自体はからだに対する痛みや刺激はまったくありません。頭の中はもちろん骨や内臓、筋肉などほとんどの部位を検査することができます。

CT検査の実際
  • 装置の撮影台に寝ていただきます。
    撮影中は台が少しずつ移動していきます。
  • 胸やお腹の検査の時は両腕を挙げて頭の上で組んでもらいます。
    必要に応じてバンド等で体を固定する場合もあります。
  • 検査中は体を動かさないことや息止め、つばを飲み込まないなどお願いする場合があります。
  • 基本的には仰向けですが、検査によっては別の姿勢をお願いすることもあります。
  • 検査時間は5~10分程度です。
  • 通常は病気が疑われるところを撮影しますが、小さな臓器や細かい異常が疑われる場合は撮影枚数が増加して撮影時間が少し長くなります。
  • 造影剤を使って検査(造影CT)を行う場合もあります。
造影CTとは

造影剤を使わない「単純CT検査」に加えてより正確な診断を行うために使います。 非イオン性ヨード造影剤という薬剤を自動注入器と呼ばれる機器で急速に、腕の静脈から注射して撮影します。

MRI検査
シーメンス社製
MAGNETOM Avanto 1.5T

MRI装置は装置の中心に穴のあいた大きな磁石と考えてください。この大きな穴の中に体を入れて、それからFMラジオに用いられる電波を体に当てて、体の中の様子を画像化(写真)する検査です。体のタテ、ヨコの輪切りの鮮明な断層写真が得られ、診断に大変役立つ検査です。また、放射線を使っていないので、被ばくする心配はありません。しかし、磁石が振動する為に工事現場のような少し大きな音が発生します。撮影部位によって撮像時間は異なりますが、概ね30分程度です。

MRI検査をして何がわかる

様々な病巣を発見することができますが、特に脳や、脊椎、四肢、また子宮、卵巣、前立腺等の骨盤腔に生じた病変に関して優れた描出能が知られています。また、色々な病気の早期発見、診断にMRI検査は有効とされ研究が進んでいます。

テスラとは

○○テスラMRIのテスラとは、磁力の大きさをあらわす国際単位です。現在、臨床で使用されているMRIは、0.2~3.0テスラまであります。当院MRIは1.5テスラで、質の高い画像を描出することが出来ます。

RI検査
GE社製 Infinia

放射線(γ線)を放出するごく少量の薬(放射性医薬品)を手や肘の静脈から注射し、検査用のベッドの上で静かに横になっている間に、ガンマカメラといわれる特殊なカメラで体の中の様子を撮影し画像を得る検査です。多くの検査は30分程度ベッドの上で静かに横になってもらっている間に終了します。ですから患者さんにとって苦痛の少ない検査です。

RI検査をして何がわかるの

放射性医薬品が体のどの部分にどのくらい集まっているかを調べることで、体内の臓器の位置や形・大きさがわかり、これをもとに病気の有無を知ることができます。また、くすりの集まる時間と分布状態を調べることによってその臓器の働き(代謝や機能)を知ることもできます。

放射性医薬品とは

普通の医薬品と異なり、放射線(γ線)を放出して減衰していくラジオアイソトープ(RI)を含む薬品で時間の経過とともに効力を失います。 体内に投与された放射性医薬品は外部から見えない病気の場所や臓器の状態を、放射線という信号を出して知らせてくれます。この大事な信号を受けて画像にしてくれるのがガンマカメラです。この信号は臓器の形や異常の有無にかかわらず、機能の異常を早期に知らせてくれます。 投与された薬は一度、目的の臓器や器官に集まりますが早いものでは数時間で、遅くても数日で信号(放射線)が弱くなって無くなってしまいます。これは薬が体から排泄されたり、アイソトープそのものが減弱するからです。

マンモグラフィ
FUJIFILM社製
AMULET Innovality

乳房は全体が柔らかい組織でできており、X線の吸収差が少ないため通常のX線装置で撮影することができません。そのため、乳房専用のX線装置を使用して撮影します。これを乳房X線検査(マンモグラフィ)といいます。

安心して受けていただくために3つの認定を受けています。
  • 施設認定(マンモグラフィ検査をするにあたって適した画質、装置である)
  • 認定医師(マンモグラフィの写真を読影するのに十分な知識を持っている)
  • 認定技師(マンモグラフィを撮影するのに十分な技術を持っている)
なぜ圧迫するの

マンモグラフィといえば、乳房を強く押さえる印象があると思います。
その理由はいくつかあります。
1.ボケを少なくしコントラストを良くすることで診断しやすい画像にする。
2.乳房全体を広く描出し、病変を発見しやすくする。
3.乳房厚を薄くして被ばく線量を低減する。
以上の目的などのため、撮影時に圧迫させていただきますが、どうしても痛みが強い場合は遠慮なく担当技師にお申し付けください。

いつ受けたら痛みが少ないの

乳房を圧迫することによる痛みは人によって様々です。また、同じ人でもマンモグラフィを受ける時期によって痛みの感じ方に違いがあります。
乳腺は女性ホルモンの影響を受けており、排卵後から月経が始まる頃までは乳房が硬くなったり痛みを感じやすくなります。月経開始後1週間~10日の間は乳房が柔らかい時期であり、比較的痛みが少ないといわれています。

骨塩定量検査
GE社製 PRODIGY-C

骨はコラーゲンなどのタンパク質、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分で構成されています。骨の中にあるミネラルの量を骨量(骨塩量)といい、一定容積あたりのミネラルの量を骨密度と言います。骨量は20歳~30歳代でピークとなり、それ以降は加齢と共に低下していきます。
骨塩定量測定は骨量測定とも呼ばれ、骨折を引き起こす要因となる骨粗鬆症のリスクを調べることができます。
当院の骨塩測定機器はDEXA法(デキサ法)と呼ばれる微量なX線を利用して骨量を測定します。最も正確で信頼性の高いデータを得ることができます。

当院は腰椎と大腿骨頸部(足の付け根の部分)を測定します

骨折を起こしやすい部位を直接測ることで、高い精度の骨量が分かります。また腰椎と大腿骨頸部を測定すれば、他の部位の骨折リスクの評価もすることができます。当院では腰椎と大腿骨頸部の2ヶ所の骨量を測定し、評価をしています。検査時間は10分程度で、患者さんは検査着に着替えていただき、じっと寝ているだけの検査です。

骨粗鬆症とは、どんな病気ですか?

『骨粗鬆症』というのは「骨が弱くなって折れやすい状態」ということで、それ自体には痛みはないのですが、現実的には股関節部・背骨・手首・肩などの骨折が起こりやすくなり、入院や手術になる人が多いのです。
実は、骨は“入れ替わっていつでも新しい状態を維持”していますが、女性では閉経後に女性ホルモンが減少すると、“古い骨を削る量が増えすぎて”骨粗鬆症になってしまいます。

血管装置検査
Trinias B12 Mix

当院の装置は全身血管を対象としたデジタルX線診断装置で主に頭部血管・腹部血管・心臓血管の検査及びIVR(透視下で外科的手術なしで細い管を利用して治療を行うこと)に対応する装置です。血管造影検査は殆どが足の付け根や肘、手首の動脈からカテーテルと呼ばれる細い管を血管の中へ挿入し目的の位置まで移動させ血管を造影します。検査の種類にもよりますが検査時間は約1時間から2時間程度です。検査中は周りにドクター、看護師、その他スタッフがおり話をすることも出来ます。安心して検査を受けて下さい。

心臓検査(PTCA)

心臓に栄養を送っている冠状動脈の狭くなった部分や、血栓で閉塞した部分をバルーンカテーテルで広げたり、ステントを留置して血行を回復させる治療法。

認定・資格
検診乳房撮影認定診療放射線技師
1名
核磁気共鳴(MR)専門技術者
1名
医療情報技師
1名